B-2 自然満喫コース
1 ウコンザクラ
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博物館の前、車のゲート近くに植えられています。八重の花の色が、緑から黄緑、黄色、ピンクへと変化します。残念ながら太い幹は枯れてしまいましたが、横から、新しい枝が育って、毎年咲いてくれています。
2 ヒメボタル
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大学構内にも蛍がいます。ヒメボタルのヤゴは、ゲンジボタルやヘイケボタルと違って川や池を必要としません、しめった落ち葉の下などで育ちます。成虫の光りかたもヘイケやゲンジとは違います。捕まえたりせず貴重な自然を守ることにご協力下さい。
3 コバノミツバツツジ
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目にも鮮やかな紫がかがったピンク色のつつじです。東山を代表する植物で、開発される前は春になるとこの花が東山一帯に見られたはずです。大学構内にも当時の名残としてこのコバノミツバツツジがあちらこちらに見られます。
4 マサキ
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生け垣などに良く使われる常緑樹です。花は目立ちませんが、何とも言えない可愛い実を付けます。鳥が種を運んできたのでしょうか?
5 八事層
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東山キャンパスの丘陵を形作っている地層は八事層と呼ばれています。ここでは八事層の地層が露出し、「チャート」と呼ばれる岩石のレキがたくさん見られます。チャートはとても硬く、火打石としても使うことができるほどです。またチャートの中には放散虫と呼ばれる微生物の化石がたくさん含まれています。
博物館の常設展示ではチャートに含まれている放散虫化石の顕微鏡観察をすることができます。
大量のレキがどのように堆積して出来たのか、つまり八事層の形成メカニズムについては、まだ不明な点も残されています。
八事層は第四紀の初頭〜中期、すなわち200万年前~100万年前にできた地層と言われています。
6 ヒサカキ
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サカキやシキミのかわりに神様や仏様に葉の付いた枝をお供えします。春先に小さな可愛い花を咲かせますが、独特の香りがするので、この香りが苦手な人も多いと思います。
8 コゲラ
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小さなキツツキの仲間です。人通りが多いにもかかわらず、よっぽど気に入った木があるらしく、耳を澄ますと木をつつくドラミングの音が聞こえてきます。
9 カワセミ
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鏡が池とそれから流れる用水路付近に夫婦のカワセミが住み着いています。よく探すとだいたい付近にいますが、色の綺麗なオスの方をよく見かけます。ヒト以外の動物は一般にオスの方が綺麗ですが、鳥は特に顕著なモノが多いようです。
10 ラクウショウ
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生きている化石と言われ、野外観察園を代表する植物で漢字では落羽松と書きます。秋には紅葉をし、実も多く付けます。落葉する葉が鳥の羽にいていることから落羽松といわれるようです。
ハッチョウトンボ
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日本で一番小さなトンボです。名前の由来が、名古屋北区の矢田川近くの矢田八丁からと言う説もあります。レッドデータブックにも記載されている希少種ですが、毎年野外観察園で、羽化が確認されています。