2017/10/09 環境科学科
9月30日(土),鉢地川にて,魚類,両生類,昆虫類などを調べるプログラムを実施しました。名鉄本宿駅から大学に来るまでの間にある川,鉢地川(はっちがわ)。毎日何気なく見ている川ですが,橋の上から川をのぞいても何がいるのかよくわかりません。鉢地川にはどんな生物がいるのでしょうか?
参加した学生は1年生から4年生まで計20名。そのほとんどが,川での魚とりを経験したことがありませんでした。調査開始前,初めての魚とりに最初は不安そうでしたが,たも網(魚とり用の網)を持ち,川に踏み出した瞬間,初めの不安が嘘だったかのように夢中になって網を振り,思い思いに生物を捕まえていました。
↑調査の様子
↑ザリガニと遊ぶ学生
約2時間のプログラムでしたが,あっという間に時間が流れ,みんなが捕かまえた生物がどっさり。魚が中心でしたが,中にはなんとイシガメも。オイカワ,カワムツ,カワヨシノボリ,タモロコ,ドジョウなど魚類だけで150匹以上捕ることができました。アメリカザリガニやヤゴの仲間,カエルの仲間も多く捕れました。名前と数を調べた後は,すべて放流しました。
↑ニホンイシガメ
↑オイカワ
↑カワムツ
プログラム終了後,学生の感想には,何気なく見ている川にも実は様々な生物が生息していること,同じ川の中でも魚の種類によって生息する環境が違うこと,小さな魚は群れを作って泳ぐこと,ザリガニがとても多かったことなどが書かれていました。実際の生物に触れることで,様々なことに気づくことができたようです。この実感を伴った生物感が,人と生き物の付き合い方を考える基礎になることでしょう。今後も,実際の生物に触れることで,本だけではわからない生物感を育ててほしいと思います。
環境科学科 立脇隆文