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【環境教育センター】環境保全セミナー#3 報告

11月17日、環境保全セミナーの第3回として、京都市動物園の飼育員である岡部光太さんをお招きし、「Zoo活!! みんなの知らない動物園の活動! ~動物園飼育員の丸8年~」を開催しました。

「動物園は何をするところ?」と聞かれると、「動物を飼育しているところ」などと思いますがよく考えると意外と悩ましいものですよね。今回の講演では、動物園には①レクリエーション、②教育、③研究、④種の保存という4つの役割があるということを、岡部さん自身の飼育員生活を振り返りながら紹介いただきました。

中でも印象的だったのは、岡部さんが紹介してくれた教育プログラムです。「カバの絵を描いてみましょう」と問う岡部さん。知っているつもりのカバですが、何も見ないで描こうとすると実はよくわからないことだらけ。「カバは何色?」、「指は何本?」と疑問が次々に出てきます。実際に写真を見ると、「毛が生えてる!」、「意外と赤い!」、「しっぽが丸く太い」など、どんどん『気づき』が出てきます。私たち自身、動物園の教育の役割を、身をもって体験することができました。

岡部さん講演の「動物園は教育施設であり多くの人が集まるコミュニティーの場」、「飼育員は動物を飼育するとともに、動物と来園者の橋渡しをする教育者」というメッセージは、「飼育員は動物の飼育をする人」と思っていた私たちにとって、新鮮で印象的なものとなりました。

環境保全セミナーには、人間環境大学の学生だけでなく、他大学の学生、高校生、一般の方どなたでもご参加いただけます。次回は11月22日(水)に栃木県立博物館の南谷幸雄博士をお招きして「ミミズと博物館と私」を開催します。土を豊かにするといわれるミミズですが、彼らはどんな生活をしているんでしょうか。ミミズの知られざる生活や博物館の仕事に興味がある方、ご参加をお待ちしております!

環境科学科 立脇隆文

【写真1】CIMG6030.JPG

【写真1】ご講演いただいた岡部光太さん

【写真2】CIMG6019.JPG

【写真2】講演の様子

【写真3】CIMG6008.JPG
【写真3】カバの教育プログラムで学生に質問を投げかける岡部さん

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