2018/10/23 イベント
公害,と聞いて,特に高校生の方々はどのように想像ができるでしょうか.
教科書に載っていた煙突の写真を思い浮かべるでしょうか.汚染した川の水に死んだ魚が流れているイメージでしょうか.
11月9日(金)に実施する環境保全セミナー(※1)には,元京都大学教授,及び元人間環境大学環境教育センター長でいらした石田紀郎氏をお招きします.
50年近くもの間,日本の各地から中央アジアの公害・環境破壊の現場を研究者の立場で飛び回り,「被害地域の環境と人々の生活修復に寄与したいと思いながら,自分の能力の無さを実感するばかり」であったと石田氏は言います.
「公害原論」で有名な宇井純先生とともに巷では,東の宇井純,西の石田紀郎とも呼ばれていました.
琵琶湖調査,合成洗剤追放運動,農薬裁判,干上がったアラル海調査など,数々の現場で自身の専門分野に囚われない活動をされてきておりますが,その活動は,科学者運動だと言います."科学者は現場を知らないでいては,本物の研究はできない".
福島原発事故に対し,研究者が政府に対して最初に出した声明文は,石田氏が研究者仲間とともに出したものです.
"現場を歩いて,現場を見て,現場のしんどさというのを,ちょっとでも結び付けてわかる人間なら,あの悲惨な映像を見て,何かしようと思うだろう".
その石田氏に「環境破壊の現場で教えられたこと」と題してご講演いただきます.もちろん,ご講演後には,参加者の皆さんからの質問等にもお答えいただく予定です.
一般の方も,人間環境大学の学生及び教職員の皆さんも,どなたもご参加いただけます.
ご興味のある方は,ぜひお越しください.
― お申込み方法 ―
当日参加も可能ですが,事前にメールにてお申込みいただけますと幸いです.
メールの件名に「環境保全セミナー申込」とご記入の上,①参加者氏名 ②氏名のふりがな③メールアドレスを,yoshifuj@uhe.ac.jp(担当:藤井芳一)までお送りください.
日時: 2018年11月9日(金) 16:45~18:15(開場16:30~)
会場: 人間環境大学岡崎キャンパス5号館1階512教室
アクセスマップ: 添付資料をご参照ください.
※1 環境保全セミナーとは,環境保全に携わる研究者や実務家をお招きし,最先端の知識や現場の動向をお話いただく講演会です.一般公開ですので,どなたでもご参加いただけます.詳しくはこちら→ https://www.uhe.ac.jp/footer/eec.html
(環境科学科 藤井芳一)