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愛媛・松山で国際水準の心理学を学ぼう!
2022年4月に開設した総合心理学部は、顕在化する近年の様々な社会問題解決のニーズを受けて誕生しました。人が集まるところには、同じ数だけ心があり、人生の全ての事柄は心理学に関係します。
心の仕組みやはたらきを解明し、実生活の様々な場面に応用する「総合心理学科」と、あらゆる犯罪の奥に潜む心の課題の根本的な解決を図り、安心・安全な社会の実現を目指す「総合犯罪心理学科」。
心理学の全分野、領域の学びがここにある。現代心理学のそれぞれの分野の第一線で活躍する教授陣が集結し、より実践的で深い学問・研究と、卒業後のニーズに十分に対応する就職に強いカリキュラムを兼ね備えた、ここにしかない総合心理学部です。 -
総合心理学部長 教授
佐藤 隆夫
東京大学卒。ブラウン大学大学院心理学部博士課程修了。Ph.D.(哲学博士)。東京大学名誉教授。NTT基礎研究所主幹研究員、東京大学文学部・大学院人文社会系研究科教授(情報学環兼担)、立命館大学総合心理学部長・大学院人間科学研究科長を経て、人間環境大学総合心理学部長へ就任(2022年)。専門は人間の知覚・認知。主として、人間がものを「見る」仕組みの研究を行っている。
心理支援専門職
(公認心理師・臨床心理士)に完全対応。
保健医療、福祉、教育といった分野で、他の専門職と連携をとりながら、心理学に関連する専門的知識や技術を活用し、相談や助言などを行い、心理的な面から支援する"心理専門職"です。2017年、国家資格として施行された資格です。
臨床心理士は、心の問題に取り組む"心理専門職"の証しとなる資格です。臨床心理学にもとづく知識や技術を用いて、人間の"こころ"の問題にアプローチする"心の専門家"です。
総合心理学科 Department of Psychological Sciences
Features
学びの特長
カリキュラムを支える優れた教員陣から学ぶ、実用的な最先端の心理学
総合心理学部には全部で14名の専任教員がいます。東京大学名誉教授、元日本心理学会理事長、元国際心理学会議(ICP2016)副会長である佐藤隆夫学部長をはじめ、それぞれが心理学の各研究分野の第一線で活躍しています。学生数に対する教員数の多さは近隣でも随一で、教員1人あたり学生5~6人の研究指導を担当します。このため一人一人の興味関心に対して、きめ細かい教育と手厚い心理学の研究指導が可能となります。心理学の中に自分の研究テーマをしっかりと持ち、卒業研究としてまとめることで、社会の中で心理学の知識を活用できるようになります。
第一線で活躍する
教員陣が1人あたり
学生5~6人を指導!
総合心理学部 教員人数
総合心理学科の専任教員が研究する心理学の分野は多岐に渡ります。
- 感覚・知覚
- ストレス科学・恋愛
- VR
- 発達・司法
- 健康・性格
- 依存症・ギャンブル
- 医療臨床
- 認知行動療法
- 脳科学
- 動機・統計
- 社会・進化
- キャリア発達
- 児童臨床
- 認知・感情
心理学は、分野の幅が非常に広い学問です。
同じく幅広い研究分野を専門とする教員を集めたことで、総合心理学部では、自身が興味を持った分野をより深く探求できるようになりました。実用的な最先端の心理学の学びは、「心の問題」が多様化した現代社会において、就職後、あるいは日々の生活においても将来役立てることができます。
Curriculum
カリキュラム
授業の特色をクローズアップ!
心理学の幅広い分野をカバーする専門科目が揃っています
心理学の分野ごとに独立した講義を設けているので、関心のある分野をより深く本格的に学べます
授業の特色
- 臨床心理学概論1年次
- 心理専門職への第1歩「臨床心理学とは何か」を学ぶ
- 心理的な困難を抱える人を理解するための心理学理論や、クライエントを支援する方法、実際に行われている心理療法などを、知識だけでなく体験や討論を取り入れた授業で、1年次から幅広く学びます。のちに公認心理師科目を学ぶための土台を形成します。
- 精神疾患とその治療公認心理師科目1年次
- 身の回りの精神疾患について具体的な知識を習得する
- この科目では、各種の精神疾患を引き起こす要因や診断方法のほか、薬物療法から心理社会的支援までを含めた幅広い治療法を学びます。さらに、実際の臨床現場における多職種間や医療機関との連携を想定したチームアプローチについても学びます。この科目での学びが、後の「心理実習」でのより充実した理解に繋がります。
- こころは数値化できるか1年次
- 日常の中で数値化された「こころ」の実態を理解する
- 心理学を学ぶ上で重要な、「こころ」とデータの関係性について学びます。目で見ることができない「こころ」を、いかにして捉えるのか、そして数値化するのか、その数値化された「こころ」をどのように解釈するのか。実験や調査によって見える化された「こころ」について正しく理解します。
- 視覚の心理学2年次
- 心理学の視点から、「見るしくみ」を解明する
- 私たちは日々、五感で捉えた情報を脳に伝達・解釈し外界を認識していますが、その中でも情報源として大部分を占める「視覚」を取り上げて深く学びます。明るさ、色などの基本的なものから、空間的なパターン、運動、奥行きなど視覚を支える各要素を学び、それらを統合して認識するまでの過程の理解に導きます。
- 恋愛心理学2年次
- 身近な「恋愛現象」を科学的に捉える
- 私たちにとって身近な話題の「恋愛」について、科学的な視点からアプローチします。例えば、ホルモンや神経伝達物質などの恋愛によって引き起こされる様々な生理的変化を数値化していきます。そして、「恋愛」とはどのようなものであるかを説明することを目指します。
- 学習・言語心理学2年次
- 生物の行動変化の法則を解明する
- 私たちは毎日の経験を通じて、行動を持続的に変化させることで環境に適応していきます。学習心理学では、この変化について生物種を超えて一般化できる部分を連合学習の法則として解明しています。実際の生活環境を把握しやすい実験動物の行動を観察することで、法則が作られています。
- マーケティングの心理学2年次
- 市場における人の心を学び、ビジネス戦略に活かす
- 企業の視点に立って、商品やサービスを売るための戦略について心理学的に学びます。マーケティング(市場分析調査)の手法を身につけ、商品やサービスを提案できる力を身に付けることを目指します。
- 顔認知とコミュニケーション2年次
- 人の顔や表情は多くの情報を持っている
- 顔や表情の認知は円滑な対人コミュニケーションにおいて大きな役割を果たしています。顔から読み取れる多種多様な情報(個人の識別、性別、表情、印象など)がどのように処理され、日常生活のコミュニケーションにおいて機能しているかを学びます。
- ギャンブルの心理学2年次
- 人はなぜ趣味をコントロールできなくなるのか
- 現代社会には様々な心の問題を抱えた例がありますが、そのうちの一つである依存症に焦点を当てたのが本科目です。ここでは、ギャンブル依存を中心に、診断基準から治療までを学び、その当事者と当事者を取り巻く環境への理解に繋げます。
総合犯罪心理学科 Department of Crime & Psychology
Features
学びの特長
2つの軸を持って犯罪を多角的に捉える
新しい「犯罪心理学」
犯罪と一言で言っても、その種類は身近なトラブルから国家規模のものまで実に多種多様。さらには、原因から発生後までのそれぞれの段階で、人の心は複雑に絡み合っています。
そこで、犯罪という社会問題を解決すべく、本学科は犯罪の規模と時間の経過の2つを軸として、あらゆる犯罪の心理的要因を多方向から分析する独自のカリキュラムを作り上げました。この総合的なアプローチこそが、総合犯罪心理学科最大の特長です!
規模×時間
各フェーズを総合心理学の観点で考える
犯罪だけでなく葛藤し悩む心には、様々な心理学的要因が隠されています。発生から予防、個人から国家間に至るまで、それぞれの場面における心の作用を多様な心理学の視点で学ぶことができる独自カリキュラム。視野を広げることが、当事者の心のより深い理解を助けます。
臨床心理学感情心理学発達心理学 社会心理学教育心理学産業心理学
社会学、法学、データ分析など総合犯罪心理学で幅広い分野に繋がる学び
人のいるところに心がある。つまり、日常生活の様々な場面に心理学的観点は存在します。だから、様々な社会問題と向き合う総合犯罪心理学科の学びも多岐にわたるのです。複雑化する犯罪や現代社会の諸問題を法学、社会学、脳科学などを融合した最先端の心理学で捉えます。
Curriculum
カリキュラム
授業の特色をクローズアップ!
心理学の幅広い分野をカバーする専門科目が揃っています
心理学の分野ごとに独立した講義を設けているので、関心のある分野をより深く本格的に学べます
授業の特色
- 葛藤解決の心理学2年次
- 自由とルールの狭間で
迷うこころを探る- 発生支援
- 個人集団
- 人はどうして葛藤するのか。欲求充足と規範意識の間で生じた葛藤の末に犯罪行為に至るとき、それを防止する上で葛藤の解決はとても重要な役割を持っています。人の感情やパーソナリティと関連付けながら、葛藤の発生と解決方法を学びます。
- こころの安心·安全学2年次
- 個人や社会や世界にとっての
安心・安全とは何か- 予防
- 集団社会
- そもそも安心・安全とは何かを心理学や脳科学などの視点から総合的に学習します。いつ・だれにとっての安心・安全なのかを考えることで、犯罪の予防、加害者・被害者の理解と支援、国家レベルの問題の解決策を総合心理学の枠組みから学びます。
- 被害者の心理学2年次
- 犯罪被害者の気持ちに寄り添う
正しい想像力を身に付ける- 支援更生
- 個人
- 犯罪被害者が経験しうる心的外傷の特徴と支援方法を、実例を踏まえながら学び、被害者に対する想像力と予防意識を養います。これらは、警察官、家庭裁判所調査官、法務技官、児童相談所職員など対人援助に関わるあらゆる職種に必要な知識です。
- 捜査心理学2年次
- プロファイリングに
よる犯罪分析- 発生
- 個人集団
- はじめに、プロファイリングの考え方の誕生を紐解きながら、FBI方式とリヴァプール方式とそれぞれ呼称される二つの方式について学びます。次に、犯人の特徴や属性を推定する犯罪者プロファイリング(犯人像推定)と犯人の居住地などを推定する地理的プロファイリングとについて学びます。
- 異常心理学2年次
- “こころの病”の背後にある
心理社会的なメカニズム- 支援更生
- 個人
- 異常とは何か、“こころの病”はいかなる意味で異常とみなしうるかの検討から始め、それぞれの疾患において見出されているメカニズムやモデルの学習を深めていきます。同時期に開講する「健康・医療心理学」で扱う“こころの病”への運用と相乗して学びます。
- サイバー犯罪の心理学3年次
- 安心・安全なサイバー空間での
生活のためのアクション- 発生予防
- 社会
- 安心・安全に関する知識や、サイバー攻撃や特殊詐欺等、情報技術を利用した犯罪やその被害について概観し、その対策のための技術開発の現状と課題を学びます。また捜査に活用できる情報科学の要素技術を紹介し、実空間の防犯について議論します。
- テロリズムの心理学2年次
- テロリズムに対する犯罪捜査や
人質交渉の基本- 発生
- 社会国家
- テロリズムは、犯人個人にとっての利益が目的ではなく、個人の動機を超えた大義によって引き起こされる点で一般の犯罪と大きく異なっています。テロリズムについて、国際問題、民族問題、宗教問題、政治問題、法律問題、テロリストの個人的な問題という観点から現象を理解し、今日の社会で起きている問題を考えます。
- 偏見・差別と犯罪2年次
- 個人と社会の
スティグマから犯罪を知る- 発生更生
- 個人集団
- 近年顕在化している、スティグマに起因する犯罪(ヘイトクライム)について取り上げ、犯罪の背景にある社会的要因・認知的要因について講義を行います。また、犯罪や精神疾患に関連するスティグマ、具体的には犯罪加害者や被害者に対するスティグマについても扱います。
- 比較発達犯罪心理学3年次
- 嘘や闘争、慰めや
援助する行為の起源とは?- 発生
- 個人集団
- なぜ、私たちは葛藤の末にルールを破ってしまうのか。そしてそれをなぜ悪とみなすのか。嘘や殺人、共感、被害者に対する慰め、善悪の分別や道徳観などについて、ヒト以外の動物との比較や、乳幼児の発達研究をもとに紐解いていきます。
総合心理学部
卒業後の進路
就職なら、総合心理学&総合犯罪心理学
目指せる8つの道
- 心理専門職(病院での心理支援、スクールカウンセラー、産業カウンセラー、福祉施設の利用者支援、犯罪被害者支援団体、国際NPO法人)
- データサイエンス分野(データサイエンティスト、データ分析コンサルタント、市場調査員、新聞・雑誌の取材や編集、マーケッター)
- コミュニケーション分野(営業職、ツアーコンダクター、企業人事部門、飲食店・アパレル・ホテル等の接客業、コールセンター業務、人事コンサルタント)
- ビジネス・クリエイティブ業(システムエンジニア、プログラマー、広告デザイナー、雑誌編集者、組織・環境デザイン、商品企画・開発)
- 公務員(地方・国家公務員、家庭裁判所調査官、科学捜査研究所心理職、児童心理司)
- 司法・犯罪(警察官、法務官、刑務官、科学捜査研究所、保護観察官、家庭裁判所調査官)
- 予防・防犯(セキュリティ企業、保険会社、都市環境デザイン)
- 都市計画(都市開発事業、建設会社、重要インフラ整備、交通系企業)
※公務員試験対策プログラムも心理のコアカリキュラムに並行して用意しています。
※大学院進学指導プログラムも演習指導を中心に効果的に支援します。
※目指せる資格は、公認心理師、臨床心理士、准学校心理士、認定心理士、統計検定、WEB解析士、ビジネス実務マナー検定、ビジネス能力検定、サービス接遇検定、メンタルヘルス・マネジメント検定、ホテルビジネス実務検定、サービス介助士、色彩検定、ファッシ音色彩能力検定、カラーデザイン検定、カラー・コーディネーター検定、MOS(Microsoft Office Specialist)など
取得可能な免許および資格
□公認⼼理師 □臨床⼼理⼠
□准学校⼼理⼠ □認定⼼理⼠
□WEB解析⼠
□MOS
□メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種
公認心理師養成に完全対応したカリキュラム
2つの学科のカリキュラムは、心理学で唯一の国家資格である「公認心理師」養成に完全対応しています。
さらに今後、第1期生卒業までに設置申請予定の大学院修士課程においても、「公認心理師」に対応していくほか、「臨床心理士」第1種指定校の認可も受ける予定です。
学部から大学院までを一体化させた環境で、心理専門職の道を目指すことができます。
多様な心理療法を学ぶことができる
高度専門科目の中のアドバンスト臨床心理学科目には、「5大心理療法」と呼ばれる「行動療法」「認知行動療法」「遊戯・芸術療法」「精神分析療法」「人間性心理学」の専門科目を全てそろえています(西日本で唯一)。このうち、日本で唯一保険が適用される心理療法である「認知行動療法」には特に力を入れており、しっかり身につくよう、カリキュラムが工夫されています。
またこのように、様々な技法を学び、それぞれの特長を知ることは、実際に面接を行うにあたっての自身の得意分野を知ることに繋がります。3年次の「心理演習」の授業では、これらの技術を身に付けるため、専任教員が個別に、細やかに指導します。
5つの心理療法の幅の広さを知ると...
- 01
- 「心理療法とは何か」の
理解が深まる - 02
- 効果的に心理療法を
操れるようになる - 03
- いろいろな悩みに
対応できるようになる
「知る」→「使う」 充実の実習施設
人の心のメカニズムに関わる「心理学基礎科目」、統計・実験・調査などの「分析スキル科目」、クライエントを支援する具体的な方法に関する「臨床心理学科目」、そして、現場でクライエントと接する技術を身につける「演習、実習科目」。
これら公認心理師養成課程において必要な科目を、個々に学ぶだけではなく、しっかり連動して身につくよう考え抜かれた練られたカリキュラム構成が本学科の特長ですが、公認心理師の実習教育もその一環です。
地域の拠点となる機関や、最新の設備やミッションを有する施設、先駆的な取り組みをしている(あるいは、各領域において、県内で最も信頼のある)施設を厳選しており、いずれも松山市内では実績と信頼のある施設ばかりです。
医療保健、教育、福祉、産業・労働、司法・矯正の「公認心理師5領域」全ての施設に実習に行くことが出来ます。
- 教育
- 愛媛県総合教育センター
- 医療保健
- 一般財団法人 創精会 松山記念病院
- 産業
- 順風会 健診センター
- 司法・矯正
- 松山少年鑑別所
- 医療保健
- 独立行政法人 国立病院機構 四国がんセンター
- 福祉
- 福祉総合支援センター
人間環境大学附属機関
「こころの相談支援センター」を開設
地域の皆様の心の健康を支える機関として、同キャンパス内に「こころの相談支援センター」を開設。本センターは、臨床心理学の専門家による心の相談窓口で、認知行動療法の第一人者である伊藤義徳学科長をはじめ、公認心理師・臨床心理士の資格を持つ本学の専任教員が、地域の皆様の様々なお悩み相談に応じます。さらには、今後開設予定の大学院における公認心理師および臨床心理士養成のための実習機関としても活用される予定です。
毎週、様々なお悩みの相談を受け付けています。
松山道後キャンパスをご紹介
松山でしか
学ぶことのできない価値が
ここにある。
ショッピングや観光スポットも充実し、コンパクトながらも程よく開かれた松山市。
その中心部にある松山キャンパスはアクセス便利で通学もラクラク。充実のキャンパスライフが楽しめます。
エスプリ(ESPRIT)
ケーキや焼き菓子など、おいしいスイーツが揃っている松山屈指の人気店。作るのに3日かかるショートケーキは絶対食べるべし。
足湯
小説「坊ちゃん」のキャラクターが登場するカラクリ時計。すぐ横には、美肌で有名な道後温泉の源泉を使った「足湯」がある人気スポット!
道後の町屋
懐かしく居心地の良いレトロモダンなカフェで、地元客・観光客がたくさん訪れます。定番も良いけど、月替わりの限定バーガーがお勧めです。
道後温泉
道後温泉は「日本書紀」にも登場する日本最古の温泉。美肌のために温泉に入るもよし、気軽に足湯を楽しむもよし!