野外観察園

HOME » 野外観察園 | 野外観察園の四季 » 4月 » 4月詳細

外観察園の四季 | 4月

 

ゴウダソウ  Lunaria annua L.  アブラナ科

「合田草」と書き、1901年に合田清さんがフランスから日本に導入したのが名前の由来で、リナリアとも呼ばれています。一定以上の大きさで冬の寒さに当たることが花芽を作る条件で、小さすぎる苗では花芽が形成されず、さらに1年かけて生育し、冬を越さなければ花が咲きません。がくと花びらは4枚、雄しべは6個、雌しべは1本で、典型的なアブラナ科植物の花のつくりです。一つの花は直径2pほどあります。花の色は白か紅紫色がありますが、こぼれ種で生育している観察園では白ばかりになってしまいました。花の後にできる果実は直径6pほどの丸いうちわのような形になります。真ん中を仕切る膜があり、それをはさみこむように左右に種子が並びます。厚みはなくペラペラで、種子がぷっくりふくらんで見えます。茶色になって外側の皮と種子が落ちると、中心にある仕切りの膜だけが残ります。光沢があり美しいのでドライフラワーの材料として利用されています。

2015.4


ゴウダソウの花

ゴウダソウの果実