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外観察園の四季 | 4月

 

ミヤコワスレ  Aster savatieri Makino  キク科

箱根以南の山地の林野に自生し、多年草であるミヤマヨメナの園芸品種で、江戸時代にはすでに栽培や品種改良がおこなわれていたようです。花の色は白、紫、ピンクなど、大きさも切り花用、庭植え用でさまざまです。

姿のよく似たヨメナやノコンギクは秋に花が咲きますが、ミヤコワスレは春に咲くのが特徴です。花の直径は3.5〜4p。茎が枝分かれして、数個の花をつけます。キク科の花はごく小さな花の集まりで、舌状花(紫色の部分)と管状花(中心の黄色の部分)から成り立っています。小さな花一つ一つに雄しべと雌しべ、子房があります。ノコンギクには果実に長い冠毛がありますが(写真右矢印)、ミヤマヨメナおよびミヤコワスレには毛がありません。

2015.4


ミヤコワスレの花

ミヤコワスレの舌状花(左)と管状花(中)とノコンギクの管状花(右)