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外観察園の四季 | 4月

 

ハナイカダ  Helwingia japonica (Thunb.) F.Dietr.  ハナイカダ科

北海道西南部から九州の山の谷間に生える雌雄異株の落葉低木。高さ1〜2mで地際からも枝を出します。葉は互い違いに出しますが、枝先では詰まって輪状についているようにも見えます。先のとがった楕円形の葉で、周囲には細かなぎざぎざがあります。春に葉の中央に緑色の小さな花を咲かせます。雌花は葉に一つずつ(たまに2〜3個)、雄花は葉に数個ずつつきます。葉の中央にあるのは、葉のわきから出た花の枝と葉脈がくっついたためです。よく見ると葉の基部から花までの葉脈は花から葉先までの葉脈よりも太くなっていることが分かります。雌花はその後直径7mmほどの黒色の果実となります。観察園では雄株と雌株をごく近くに植えてしまったので、あたかも一つの木の中に雄花と雌花が咲いているように見えますが、オスとメス別々の株が植えられています。

2016.4


ハナイカダ(雄花)

雌花(左)と果実(右)