野外観察園
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野外観察園の四季 | 8月
ボタンヅルClematis apiifolia DC. var. apiifolia キンポウゲ科
本州から九州にかけての山野に生える、つる植物。ぎざぎざのある3枚の小さな葉が合わさって1枚の葉をつくり、長い葉柄をからませて樹木の上にマントのようにおおいかぶさって広がります。葉は向かい合ってつき、茎は若いうちは緑色ですが、だんだん木質化します。8月の終わりごろ、葉の間からクリーム色がかった白い花をたくさん咲かせます。一つの花の直径は2pくらい、十字の花びらのように見えるのはがくです。がくは開花後早く散ってしまいますが、雄しべと雌しべだけ残ります。秋には先端に羽毛をつけた果実ができ、これもかわいらしいです。寒くなると葉を落として枯れたように見えますが、春になると再び芽吹いて旺盛に広がります。繁殖力は強く、地面にふれた茎からも根を出して広がることができます。
2015.8