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外観察園の四季 | 8月

 

スズメウリZehneria japonica(Thunb.) H.Y.Liu ウリ科

一年性のつる植物で、水辺や湿った所を好みます。名前の由来については、大きな「カラスウリ」に対して「スズメ」とついたとか、白い果実をスズメの卵に見立てたなどと言われています。細い茎から、長さ5pほどの三角形で薄い葉を交互に出し、巻きひげは葉と向かい合って出ます。8月から9月にかけて、葉のわきから直径6mmほどの白い花が咲きます。雌雄異花で雌花の下にある子房がふくれて目立つのでよく分かります。果実は直径1pの球形で、熟すと白く、中の黒い種子がうっすら透き通って見えます。中には平たい種子が横に積み重なって入っています。観察園では湿った半日陰の場所から毎年出てきます。細い茎につく小さな花や、透明感ある果実が並んでついている様子はかわいらしく、また繊細な雰囲気をかもし出しています。

2015.8


スズメウリ

スズメウリの雌花(左)と雄花(右)