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外観察園の四季 | 8月

 

ミソハギLythrum anceps (Koehne) Makino ミソハギ科

日本と朝鮮半島に分布する多年草。旧暦のお盆のころに咲き、禊(みそぎ)に使うハギに似た植物という事でこの名前がついたようです。日当たりのよい湿地や畔に生え、盆花として栽培されたりもします。高さは1mほどで茎は四角く、細長い葉は向かい合って互い違いにつきます。全体無毛です。7〜8月に上部の葉のわきに紅紫色の花をたくさんつけます。一つの花は直径1p弱と小さいですが満開になると穂のようです。花の先は4〜6つに裂けています。がくは筒状になっていて縦に細かい溝があり、先端に針のような付属片があります。ミソハギは付属片が平らに開きますが、開き具合が他種との見分けポイントです。千屈菜(せんくつさい)という名で下痢止め、膀胱炎等薬用としても用いられます。水辺でミソハギの咲く姿を見れば少しは暑さも和らぐでしょうか。

2018.8


ミソハギ

筒と付属片