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野外観察園の四季 | 12月
ワタフキカイガラムシIcerya purchasi
ワタフキカイガラムシ科
イセリアカイガラムシとも呼ばれます。オーストラリア原産で、明治40年代に苗木について日本に侵入し各地に広まりました。白い綿の上の、オレンジ色の部分がメスの虫です。
成熟すると白い綿状のロウ物質におおわれた卵のう(卵の塊)を形成します。自分の体より大きい卵のうのために体はそり返り、メスの足は卵のうに隠れてしまって見えません。
写真は白いロウ物質を拡大したものです。細かくコイルすることで空気を含み、卵を守る毛布のような役割をしているのでしょうか。
2010.12