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外観察園の四季 | 12月

 

カミヤツデTetrapanax papyriferus (Hook.) K.Kochウコギ科

中国南部や台湾に野生する低木。日本では暖地で、観賞用に栽培されることがあります。姿や葉はヤツデに似ています。カミヤツデもヤツデと同じく本来は常緑樹ですが、日本の寒さでは、カミヤツデはヤツデとちがって葉を落として地上部を枯らしていまします。ヤツデと異なり、葉の裏面に淡褐色の毛が生えます。若い茎には髄があり、これは昔は通草紙(つうそうし)と呼ばれる紙にされました。通草紙は、造花の材料や書画の紙として用いられていましたが、今ではプラスチックなどに取って代わられ、使われることは少なくなりました。

2012.12

姿はヤツデに似る
姿はヤツデに似る
カミヤツデの花
カミヤツデの花
葉の裏は毛が密生
葉の裏は毛が密生