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外観察園の四季 | 12月

 

マンリョウ  Ardisia crenata Sims  サクラソウ科

暖帯、亜熱帯に生える常緑小低木。林の中のあまり日の当たらないところに生えています。冬に真っ赤に熟す果実が美しいことと、「万両」という名前から縁起物としてお正月に飾ったりします。葉は枝の上方に集まり、互い違いに出ます。葉は厚ぼったくて毛がなく、てかてかです。周りは波打つような丸いぎざぎざとなり、谷間には腺点があります。

花は6,7月ごろ、上部の枝の先端に房状にうつむいてひっそりと咲きます。白い花びらは5つに裂けてそり返り、中央に5本の雄しべと1本の雌しべがあります。花のあと、直径6mmほどの赤い果実ができ、次の花が咲くくらいまで長く枝に残っています。

江戸時代には園芸植物としてもてはやされ、色々な品種が作られました。白い実の個体が観察園内でも見られます。

2015.12


マンリョウ

マンリョウの花