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外観察園の四季 | 2月

 

ジュズサンゴ  Rivina humilis L.  ヤマゴボウ科

北アメリカの南部から中央・南アメリカが原産地の多年草です。寒さには弱いので冬は温室に入れますが、原産地では年中花が咲いています。小笠原では帰化して野生化しています。一属一種で近縁のものはいない植物です。先のとがった卵型の葉を出しながら枝分かれし、根元の方は木質化します。高さは60pほど、茎の先に房状に白い細かな花がたくさん咲きます。一つの花は直径3mmくらいで、花びらのように見えるのはがくで、4枚あります。雄しべも4本、めしべは1本です。花が終わるとがくは緑色になります。果実は直径5mmほどの球形で、白から桃色、赤色とだんだん色づいてゆきます。園芸種には果実の色が桃色、白色、黄色などもあるようです。果実の中には黒い種が1つあります。果実を長く楽しむことができ、冬の温室をにぎやかにしてくれます。

2016.2


ジュズサンゴの果実

ジュズサンゴの花