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外観察園の四季 | 1月

 

スイセンNarcissus tazettaL. var. chinensis M.Roem
ヒガンバナ科

関東以西の海岸に生育する多年草。名所と言われる群生地もたくさんあり、いかにも日本の植物のようですが、自生地は地中海沿岸やアジア中部・中国です。シルクロードを渡って古くに日本に伝わったと言われています。紀元前からギリシアの詩に読まれて親しまれ、多くの品種があります。

秋深まると葉を出し、40〜60pの花茎を出して、先端に房状に数個の花をつけます。スイセンには花びらのほかに、中央にカップ状の副花冠と呼ばれる花びらを持ちます。花弁や雄しべが変化したものと言われています。

全草に毒がある有毒植物です。毎年ニラやタマネギと間違えてスイセンを食べ、中毒になる事故が報告されます。野生のニラを採集するときにはよく注意しましょう

2017.1

スイセン
ホソバワダン
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