野外観察園
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野外観察園の四季 | 7月
ハマナデシコDianthus japonicus Thunb.ナデシコ科
本州から沖縄、中国に分布しています。海岸のがけ地や砂浜に生育し、葉は2枚ずつ向かい合って互い違いに出ています。両面には毛がありませんが、葉の周りにだけごく細かい毛があります。花は茎の頂端に集まり、ピンク色で7月ごろから秋まで長く咲きます。一つの花は直径1.5p〜2p、花びらは5枚で先端はぎざぎざです。花のあと直径2o位のペラペラな黒い種子ができ、地面にこぼれるとすぐに芽を出します。観察園でも土の上はもちろん、ブロックの隙間などからも芽生え、発芽率はかなり高いです。
小さな苗はロゼットとよばれる、地面にぺったりとはりついた状態で冬を越し、春になるとたくさん枝分かれし高さ50pほどの株立ち状になります。多年草とされていますが、冬の寒さで枯れることもあります。
2013.7