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外観察園の四季 | 7月

 

ジャノヒゲOphiopogon japonicus (Thunb.) Ker Gawl.ナギイカダ科

山林の林床に生育する、常緑の多年草で「リュウノヒゲ」とも呼ばれます。庭などにも植えますが、園芸品種の方が多く使われているようです。地際から長さ10〜30pの細長い葉が束になって出ます。夏には花茎を出して薄紫色の花を下向きに咲かせますが、弓なりにしだれた葉に隠れてしまって、庭に植えてあっても気がついていない方が多いかもしれません。花びらは6枚、雄しべは6本、雌しべは1本です。種子は鮮やかな青色です。
根はところどころふくらんだところがあり、これを干したものを「麦門冬(ばくもんどう)」といい、咳止めや痰きりの薬とします。この根とは別に匍匐茎とよばれる茎も地中にあり、種子でふえるのと並行して栄養繁殖もしています。

2013.7

ジャノヒゲの花と種子
ジャノヒゲの花と種子
葉が長いもの(40p以上)をナガバジャノヒゲといいます。
葉が長いもの(40p以上)をナガバジャノヒゲといいます。