野外観察園
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野外観察園の四季 | 7月
サルビア・ウリギノサ Salvia uliginosa Benth. シソ科
南アメリカが原産の多年草です。沼地や湿地などに自生しているので、ボッグ(沼地)セージとも呼ばれます。庭や公園などにもよく植えられていますが、観察園では青い花の色素の研究のために育てています。四角くて細い茎は高さ1.5m位になり、茎の先端に直径2pほどの水色の小花を穂のようにつけます。葉のわきからも枝を出し、次々と花を咲かせます。風にゆられる姿はたおやかで涼しげです。種はできず、地下茎を伸ばしてふえます。
シソ科の植物は、茎が四角く、細胞のすき間に油滴を含んでいるのが特徴です。油点といい、葉の裏を透かして見るとつぶつぶが透き通って見えるのがよく分かります。葉をちぎったりもんだりすると、その油が揮発して独特な香りを放ちます。ミントやラベンダーなども同じシソ科で油点を持っています。
2015.7