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外観察園の四季 | 7月

 

ミツバ  Cryptotaenia canadensis (L.) DC. subsp. japonica  セリ科

日本全土、朝鮮、中国、南千島などに分布する多年草。茶わん蒸しやお吸い物に添えられていて、スーパーでおなじみの野菜です。さわやかな香りが好まれて江戸時代から栽培されている、和のハーブの一つといえます。林の中の木陰に生え、野生では高さが30〜90pほどになり、おなじみの3つに裂けた葉を互い違いにつけます。茎の頂上と葉の付け根から花茎をだし、6〜7月に直径2mmほどの白い小花をまばらに咲かせます。その後、長さが3〜4mmの円柱が2つくっついた楕円形の果実をつけます。こぼれ種でよくふえ、観察園にもいたるところに生えています。茎と葉を食用にし、栽培方法によって「根三つ葉」、「糸三つ葉」、「切り三つ葉」など色々な呼び方があり、地方によって好みがあるようです。

愛知県はミツバの生産量全国第2位です。1,3位の千葉県、茨城県と合わせて50%近くを3県で生産しています。

2016.7


ミツバ

ミツバの花(左)と果実(右)