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外観察園の四季 | 7月

 

ニガクサ  Teucrium japonicum Houtt.  シソ科

日本全土と朝鮮に分布し、少し湿ったところに生える多年草。高さ30〜70p、地中に地下茎をのばしてふえ広がります。茎の断面は四角く、先のとがった楕円形の葉を向かい合ってつけます。葉のふちにはぎざぎざです。茎、がく、葉裏の葉脈に細かな毛があります。7〜9月に茎の先端や、先端近くの葉のわきから花茎を出し、長さ3〜10pほどの穂状に薄紫色の小さな花を咲かせます。一つの花の長さは10〜12mm、筒状の花びらが上下に分かれ、唇のような形をしていることから唇形花(しんけいか)と呼ばれます。ニガクサでは下側の花びら(下唇)が大きくて目立ちます。4本の雄しべと1本の雌しべが飛び出しています。シソ科の花はこのような形をしています。

夏の暑さにも負けず、元気に花を咲かせています。

2016.7


ニガクサ

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