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外観察園の四季 | 7月

 

オニユリ  Lilium lancifolium Thunb.   ユリ科

グアム東部、中国、朝鮮半島、日本に生育する多年草。食用として古くに中国から渡ってきたともいわれます。高さ1〜2m、先のとがった細長い葉を互い違いに出し、葉のもとに黒紫色の球芽(むかご)をつけます。オニユリは 3倍体で種子ができないことが多く、繁殖は球芽が落ちて芽生えることで行われます。観察園のものも球芽から育てました。
7〜8月、茎の頂上に着く花は 2〜20個で、株が大きいほどたくさん花がつくようになります。一つの花は直径 10cm位、オレンジ色の花びらは強くそり返り、黒紫色の斑点が見られます。6本の雄しべと 1 本の雌しべがあります。球根はゆり根として食用にもなります。市販されているゆり根はコオニユリを元に育成された栽培品種が多いようです。食用になるユリの種類は一部です。球根に毒を持つものもあるので注意が必要です。

2018.7


オニユリ

根が出ているオニユリの球芽