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外観察園の四季 | 6月

 

ザクロPunica granatum L.ザクロ科

小アジア、アフガニスタン、ヒマラヤにかけて分布しています。欧米では最も古く栽培が始まった果実の一つで、ユダヤの王ソロモンは王位の象徴としてこの形の王冠を踏襲するようになったといいます。
花は6月ごろに枝の先につきます。がくは固く、革のような質感があり子房とくっついています。花びらは橙紅色で6〜8枚。薄くやわらかでザクロの果実の固い質感とは対照的です。中には1本の雌しべとたくさんの雄しべがあります。秋に球形の果実ができ、熟すと果皮が裂けます。西洋ではジュースやシロップ、生食とよく利用されます。日本では観賞用樹木としての価値の方が高かったようで、果実の利用は副次的です。

2013.6


ザクロの花

花の断面
雌しべの根元にはたくさんの胚珠が見えます