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外観察園の四季 | 6月

 

モクゲンジ  Koelreuteria paniculata Laxm.  ムクロジ科

本州の日本海側、中国、朝鮮に生育する落葉高木で、日本のものは野生なのか、中国から持ち込まれて広がったものなのかははっきりしていません。お寺などに植えられています。6月から7月にかけて、枝先に黄色の小花を円すい状にたくさんつけます。一つの花は直径1pほどで、花が咲きすすむにつれて付け根のふくらみは赤くなります。雄しべにはたくさんの毛が生えています。その後、果皮が3枚合わさった、先のとがった風船のような果実ができます。秋には茶色くなり、中には直径7mmくらいの真っ黒で丸い種子があります。数珠やネックレスなどに利用されたようです。中国では染料としての利用もあり、花からは黄色、葉からは青色が採れます。

高いところで咲いているのでなかなか気がつきませんが、樹冠が黄色いっぱいになり見ごたえがあります。サクラの花が散るがごとくはらはらと花が落ちる様子も美しいです。

2015.6


モクゲンジの花

モクゲンジの果実