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外観察園の四季 | 3月

 

フクジュソウAdonis ramose Franch.キンボウゲ科

「福寿草」というおめでたい名前の多年草です。北海道から九州の山林に生育しますが、最近は野生のものはなかなか見かけません。フクジュソウやセツブンソウなどの花は、早春、葉の落ちた林に降りそそぐ日差しの中で他の植物より一足早く咲きます。木々の葉がしげって日陰になってしまう前に、自分たちは光合成をして養分を地下にたくわえ、果実 までつけてしまいます。そして多くのものは、夏ごろには店じまいし、地上部の葉や茎は枯れてしまいます。このような植物を、英語でSpring ephemeral(スプリング・エフェメラル)と呼びます。「春のはかないもの」という意味です。

2013.3

野生のものは石灰岩の山のふもとなどで見かけます。一方、むかし人が植えたものが、山村などでひっそり咲いていることもあります。
野生のものは石灰岩の山のふもとなどで見かけます。一方、むかし人が植えたものが、山村などでひっそり咲いていることもあります。