野外観察園
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野外観察園の四季 | 3月
ジンチョウゲDaphne odora Thunb. ジンチョウゲ科
中国中部から雲南、ヒマラヤにかけて分布する雌雄異株の常緑低木。日本には室町時代の中期以前に渡来したようで、その時には雄株しか伝わりませんでした。高さは1mほどにしかならず、花にはよい香りがあるので公園の植栽や庭木などによく利用されます。葉は肉厚で無毛、光沢があります。ほとんど葉柄はないので直接葉を枝先にまとめてつけているように見えますが、よく見ると互い違いに出ています。早春の2〜3月、昨年の枝の先に集まって花をつけます。花びらはラッパ状で先が4つに裂け、外側は濃紅色、内側は白色です。ジンチョウゲの花には毛がありませんが、よく似たコショウノキには花の外側に毛があります。ジンチョウゲは近年中国から雌株も導入されたようです。果実のついたジンチョウゲをどこかで見かけることができるかもしれませんね。
2016.3