野外観察園
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野外観察園の四季 | 3月
セリバオウレンCoptis japonica (Thunb.) Makino var. major (Miq.) Satakeキンポウゲ科
本州の山地の林床に生える常緑多年草。高さ15〜30pほど、葉はセリのように細かく切れ込んでいます。3〜4月に花茎を立ち上げ、白い花を数個ずつつけます。雄花の花茎と両性花をつける花茎があります。一つの花は直径1〜1.8p、花びらに見える大きなものはがくが変化したもので5〜6枚あります。花びらはがくの半分ほどの長さで5〜10枚、それ以上の時もあります。雄しべは多数、めしべは8〜14本です。めしべは細長い袋状の果実をつくります。柄が伸びて放射状になった姿は車輪のようです。こぼれ種でもよく育ち、観察園のものも種子から育てて4年ほどで開花するようになりました。食糧の少ない春先には目立つのか、鳥に食べられてしまうこともしばしばです。オウレンの仲間の根はどれも薬用となり、健胃薬や止瀉薬の原料として用いられます
2018.3