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外観察園の四季 | 5月

 

ヒメウコギEleutherococcus sieboldianus (Makino) Koidz.ウコギ科

中国原産の落葉低木です。枝にはとげがあることから庭木や生垣として利用され、時に野生化していることもあります。観察園のものは、教養部時代に植物のとげについて研究されていた先生により集められた、とげ植物の一つです。5〜6月ごろ花柄を伸ばし、小花を放射状につけます。雌雄異株で日本にあるのはほとんどが雌株です。果実は丸く、黒色に熟します。 山菜でおなじみのタラノキやコシアブラもウコギ科の植物です。ヒメウコギはそもそも薬用植物として日本に持ち込まれたようですが、食用にも利用されます。薬用となるのは樹皮と根で、五加(ごか)といいますが、中国語では(うこ)と発音することから、うこの木、ウコギとよばれるようになったと言われます。

2013.5


ヒメウコギの花(雌株)

タラの芽のような風味はウコギ科共通です。