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外観察園の四季 | 5月

 

スイカズラ  Lonicera japonica Thunb.  スイカズラ科

山野で見られるつる性の低木。つるは右巻きで、他の植物に覆いかぶさるようにしてからみつきます。つるには初め毛がありますが、育つにつれてなくなります。楕円形の葉は向かい合ってつき、冬も耐え忍んで葉をつけていることから、「忍冬(にんどう)」とも呼ばれてます。5〜6月に上部の葉のわきから短い枝を出して2個ずつ花をつけます。花ははじめは白く、咲きすすむにつれて黄色く変わります。花はラッパ型で上部が4つに裂け、底には甘い蜜をたたえ、花が咲くと甘い香りがただよいます。秋には中に数個の種がある、丸くて黒い果実ができます。つるや葉、花やつぼみは薬用に利用されています。

葉の形には色々な変異があり、通常は楕円形ですが切れ込みのあるものや葉の厚みが薄いものなどさまざまです。春先の新しい葉には特に形の変わったものが多く、見分けに悩まされます。

2015.5


スイカズラの花

スイカズラの花と果実