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外観察園の四季 | 11月

 

ヒメツルソバPersicaria capitata (Buch.-Ham. ex D.Don) H.Gross タデ科

ヒマラヤ原産の多年草。茎がよく枝分かれして横にふえ広がるので、園芸用のカバープラントとしても利用されます。高温、乾燥に強く丈夫なのでしばしば野生化しているようです。観察園でもビニールハウスの周りが定位置で年中見られます。茎が地面についたところから根を出して広がり、葉は先のとがった楕円形で、互い違いに出ます。中央にV字形の斑があります。葉や茎には赤褐色の毛が生えます。夏になると茎の先端が枝分かれして、一つが長さ3mmほどの小さな花を球状にたくさんつけます。白っぽいものからピンク色のものまで様々です。花が終わった後も果実をつつんだまま花弁は散らずそのままで、こんぺいとうのようです。長く楽しむことができます。秋に中を割ってみると、3稜の黒い果実ができています。秋が深まり寒くなると茎や葉が赤く色づきます。

2016.11


ヒメツルソバ

ヒメツルソバの花