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外観察園の四季 | 10月

 

ノコンギクAster microcephalus (Miq.) Franch. et Sav. var. ovatus (Franch. et Sav.) Soejima et Mot.Ito キク科

本州、四国、九州の野山や道ばたに分布する多年草。「野菊」と呼ばれるものの一つです。非常に多くの変種があります。高さは30〜100p、たくさん枝分かれし、両面に毛がある葉を互い違いにつけます。花は茎の先端にそれぞれつき、直径2.5pほど。観察園のものは薄紫色ですが、色の濃さはいろいろです。キクの仲間は小さい花が集まって大きな花を作っています。花びらのない黄色い部分の花は筒状花、紫色の部分の花は舌状花といい、形は全然違いますが、それぞれが雄しべと雌しべを持った一つの花です。ノコンギクの小花には5mmほどの冠毛(かんもう)と呼ばれる毛が生えているのが特徴で、よく似ているヨメナと見分けるポイントとなります。地下茎が横にはい広がり、あっという間に群生を作ります。花の少ない時期、ハッチョウトンボのかめの周りを彩ってくれます。

2013.10


ノコンギクの花

舌状花(左)と筒状花(右)
毛があるのも見えます