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外観察園の四季 | 10月

 

フウセントウワタ Gomphocarpus physocarpus E.Mey ガガイモ科

南アフリカ原産の亜低木。日本では寒さのため1年で枯れますが、よく枝分かれして高さ1〜2mにもなります。庭に植えたり、生け花の材料にもされます。長さ10pほどの細長い葉は向かい合ってつき、植物体をちぎると白い乳液を出します。8〜9月頃から、葉の腋から花茎を出して白い小さな花をつけます。

花は雄しべと雌しべが組み合わさった、蕊柱(ずいちゅう)を形成しています。花粉も粉ではなく、互いに結合し合った花粉塊(かふんかい)となっています。花粉塊には粘着力があり、花に訪れた昆虫にくっついて花粉を運んでもらう仕組みになっています。

柔らかいとげをもった果実は風船のようにふくらみ、茶色くなるとはじけて、中から長い綿毛を持った種子が舞いあがります。

2013.10


フウセントウワタの花と果実

はじけた果実