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外観察園の四季 | 9月

 

ノカンゾウHemerocallis fulva L. var. disticha (Donn ex Ker Gawl.) M.Hottaワスレグサ科

本州、四国、九州に分布する多年草で、原野や溝のふちに生えています。属名はギリシア語Hemeraの「一日」の意、kallosの「美しい」の意に由来し、花が1日でしぼんでしまうことにちなんでいます。今までユリ科とされてきましたが、DNA解析による分類であるAPG分類体系によって、ワスレグサ科となりました。

冬に地上部は枯れますが、春になると細長い葉を2列に互い違いに出します。花は8月〜9月で、70〜90pの花茎を出して上部でY字に分岐し、全部で10個ほどの花をつけます。花はオレンジ色で内側に八の字状に赤い斑紋があります。

花びらは一重です。ヤブカンゾウはノカンゾウと花の色はよく似ていますが、八重咲きです。どちらも春の若芽や花のつぼみを山菜として利用します。つぼみは薬用としても利用されます。

2013.9


ノカンゾウの花

ノカンゾウの葉