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外観察園の四季 | 9月

 

マルバルコウIpomoea coccinea L.ヒルガオ科

熱帯アメリカ原産の一年生つる性植物。アジアをはじめ各地に帰化していて、日本には江戸後期に観賞用として導入されました。現在では主に西日本で野生化しているようです。

花は夏から秋にかけて長く咲き続けます。直径2p位のアサガオを小さくしたような花は何ともかわいらしいのですが、あっという間に四方八方につるを伸ばして栽培している植物をおおってしまいます。つるは数本集まると大人が引っ張ってもちぎれないくらいの強度を持つので、マルバルコウを引き抜いた時に栽培作物まで抜けてしまったり、マルバルコウに覆われることで収量が減ってしまったりと、農家にとっては悩みの種となる植物です。

そっくりの白花もありますが、これはマメアサガオという別の植物です。観察園で見ている限りではマルバルコウほどの繁殖力はありません。

2013.9


マルバルコウの花と果実

マメアサガオの花