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外観察園の四季 | 9月

 

シロスジアマリリス Hippeastrum reticulatum (L’Her). Herb. ヒガンバナ科

ブラジル原産の多年草。名前の通り、花と葉の中央に白い斑(すじ)が入っています。葉の長さは30pくらい、幅6p程度でつやと厚みがあります。ふつうのアマリリスは春に花が咲きますが、本種は夏の終わりから秋に咲くのが特徴です。花茎を立ち上げて、ラッパ状の花を5〜6花つけます。花びらは桃色に見えますが、近くで見ると桃色の網目模様になっています。たまに果実をつけることがあります。割れると内側は赤く、種子は黒色で大変目立ちます。これは「二色効果」といい、このような配色で目立たせて、動物に存在をアピールしています。動物に食べてもらい、消化されなかった種子がフンと共に落とされることで、種子をより遠くまで拡散させようという植物の戦略なのです。

2016.9


シロスジアマリリス