博物館概要

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長挨拶

本年4月より名古屋大学博物館館長に就任いたしました。この重責を受け止めながら、館の発展に寄与していきたいと思っております。

私は自分自身の研究上、標本資料の観察や研究者同士の議論のために内外の多くの博物館を訪れます。他の博物館と比較しますと、当博物館は大学の外の社会や人々とのつながりをひときわ強く持った館であることを実感します。特別展や企画展、種々の講演会はもちろんこと、博物館コンサートや友の会活動、地球教室という小中の生徒向けの次世代教育などを、実に様々な普及活動を行っています。大学博物館が大学と社会との接点を受け持つ立場であることから、この活動は重要で、数少ないスタッフではありますが、これからも行っていくべき重要な活動の柱と思われます。

それに加え、当然のことながら資料収集、そして大学の中の博物館という立場から独自の研究と教育も独自のスタンスで進めて行かねばなりません。幸い博物館に所属する院生も増え、スタッフや研究協力者、訪問者によるフィールドや博物館資料に基づく研究が盛んに行われています。このような研究活動・広報活動を通じて若手を育て、大学博物館の業績として発展させることも我々の責務の一つだと考えています。

開館以来15年目を迎える当博物館の一層の発展のため、これから努力していく所存です。今後も皆様のご協力を頂きたく、お願い申し上げる次第です。

平成26年4月
名古屋大学博物館長 大路 樹生