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職員
吉田 英一 / YOSHIDA, Hidekazu
■専門
- 環境地質学
- 応用地質学
■研究内容
自然界での岩石・鉱物中での物質の移動、風化や変質といった変化、あるいは自然のもとで長い間埋められてきたり保存されてきたものは、その長い時間の間にどのような速度で、どういった変化を被ってきたのかを私達に教えてくれます。
Natural Analogueとは、自然界でのさまざまな元素や物質の移動に関する現象を地質学的 / 地球科学的に活用し(これを応用地質あるいは環境地質と言います)、現在我々が直面している種々の環境問題に対する長期的な対処方法を構築することを言います。このような観点から、これまで行ってきた主な研究は次の通りです。
- ・地下試験場での物質移動現象を把握するためのトレーサー試験の実施と手法の開発
- ・岩石中の物質の移動経路(空隙)構造の調査手法の開発
- ・ウラン鉱床などの自然界における物質濃集ケ所における元素移動 / 保持機能の評価
- ・約2000年前のローマ時代に埋められた「鉄釘」の腐食状態と周辺層への物質移動 / 解析などといった埋設物の物質変化調査
今後の展望(環境学への期待も含めて)
「環境学」は、地球を相手とする幅広い分野の横断的研究が要求されるものと考えています。今後は、工学や人文学などの分野とも連携して「自然から学んだもの」、「自然が持つ機能」などを、より分かりやすく情報発信していきたいと考えています。
■所属学会
- 日本地質学会
- 日本応用地質学会
- 日本原子力学会