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学芸員資格(学内向)・・・博物館に関する科目
▼博物館概論(全学教育の理系教養科目で1年生以上が履修できます)
博物館の目的や歴史、博物館に関連する法規、博物館における学芸員・標本・展示の現状などを通して、 博物館や学芸員とは何かを考えます。諸外国の博物館や日本のいろいろな大学博物館の現状も紹介し、 そのあるべき姿を検討します。
授業内容
名古屋大学博物館の7名の専任教員がそれぞれの特性を生かし、また実地の経験に基づいて、以下のような項目と概要でリレー講義を行います。なお、講義の順序は若干異なることがあります。
- 1.はじめに
名古屋大学における学芸員資格取得コースの説明、講義の構成と内容、名古屋大学博物館の見学など - 2.博物館の理念
理念と目的、関係法規、学芸員の役割と職業倫理 - 3.博物館と社会
博物館における社会教育の意義と方法、その事例研究―友の会、サークル活動、サイエンス・コミュニケーション、コミュニケーターなど - 4.学芸員の仕事
資料収集管理、調査研究、展示、普及など仕事の実情 - 5.標本とは
標本の定義、重要性、収集、保存、活用 - 6.展示とは
展示の具体像、制作手順、評価、これからの展示 - 7.代表的な人文系博物館
内外の事例で、理念と目的、展示方法などを紹介 - 8.代表的な自然史系博物館
内外のいくつかの事例に即して詳しく紹介 - 9.地域と博物館
地域の歴史・自然を展示する博物館や全村博物館運動など、地域と博物館の関係について解説 - 10.博物館の歴史
博物館発達史を中心に、世界・日本の代表的博物館の成り立ちを当時の社会情勢を交えて解説 - 11.ITと博物館
インターネットの可能性、コレクションデータベース - 12.日本の大学博物館
国立大学法人および私立大学の代表例について、それぞれの設立理念と現状を紹介 - 13.名古屋大学博物館と国際交流
- 14.名古屋大学博物館の紹介
名古屋大学博物館の歴史と特徴ーミューズセラピー、博物館コンサートなど、名古屋大学博物館のキャンパスミュージアム構想
▼博物館実習 I
土壌生物や植物の標本の取り方や作り方・名前のつけ方や調べ方を習うことで、 博物館の資料収集や保存・分類方法を学びます。また、それらの標本を使った展示を実際に作ることで、 効果的な展示方法を学びます。実習は、東山キャンパス南部にある博物館野外観察園にて行います。
▼博物館実習 II
名古屋大学博物館での動物の骨格標本観察や 顕微鏡を使ったミクロの世界体験とハンズ・オンコーナーの設計に加えて、長野県阿智村で地元の文化資源を用いて資料の扱い方や展示方法などについて学びます。
▼博物館実習 III
実習を通じて地学標本の取扱法とその展示・保存意義などについて学習します。 具体的には、地学標本の採取法、トリミング・クリーニング法、レプリカ作成法、 資料の登録法、データベースの公開などについて地学標本取扱上の諸テクニックを修得します。
博物館実習 I〜III についての注意点
- ・理学部の科目として開講されており、3年生以上が履修できます。
- ・ガイダンスを受けないと受講できません。
- ・集中講義です。
- ・博物館見学が2回あります(名古屋市博物館、徳川美術館※)
- ・遅刻・欠席は認められません。
【学部学生・大学院学生】大学メンバーシップ(徳川美術館、名古屋市美術館、名古屋市博物館無料入館制度)を活用しましょう
本学は、徳川美術館、名古屋市美術館及び名古屋市博物館とメンバーシップの契約をしておりますので、本学の学生は、学生証を提示することにより、上記の施設を無料で入館することができます。休日などに是非活用してください。